

専門家に学ぶ!蚊に刺されないために“敵”を知ろう②
蚊のマメ知識編
毎年暖かくなってくると、気になる虫さされ。
刺されないようにするには、ます“敵”を知ること!
“敵”を知ろう①では蚊の生態について教えていただきました。
今回は専門家の先生に蚊についての興味深いマメ知識を伺いました。
教えて!
さらに“敵”に詳しくなる!
蚊のマメ知識色々
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蚊は「一斉には寝ない」
蚊は一匹ずつが不定期に休んでいますので、いつもどこかで活動しています。
深夜の竹藪で、昼間に活動するはずのヒトスジシマカが刺しに来ることもあるとか。常に刺されない注意が大切です。 -
蚊の主食は水や糖分を含む花の蜜
蚊の主食はオスもメスも花の蜜ですが、メスだけが主食とは別に人間の血を吸います。
これは産卵に必要な栄養分を求めて血液のアミノ酸を補給するためです。 -
みずみずしい肌の人は要注意
肌の角質水分含有量が多い人の方が刺されやすいという研究報告があります。
蚊は、みずみずしくて柔らかい肌が大好きなんですね。 -
蚊の活動は気温と関係あり
気温15度以下になると活動が鈍りますが、35度以上の猛暑でも吸血意欲がなくなるようです。
木陰などは30度前後のこともあるので蚊は元気。気温上昇が続く近年は、蚊の活動期間も11月頃までと長期になると考えましょう。 -
体温が高い人や子供は刺されやすい
体温が高い人は蚊に「刺すべき対象」として感知されやすく、活発に動く子供は体温も上がるので、蚊に刺されやすくなるようです。
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蚊はどの血液型もみんな好き
ヒトスジシマカを使ったShiraiの論文でO>B>AB>Aという結果があり、 O型はA型のおよそ1.7倍刺されやすい、と報告があります。
ただし、人を刺す前に血液型を感知しているとは考えにくいため体温、水分、二酸化炭素といった主な要素の方が刺されやすさにおいて重要なようです。
蚊の生態を知って、虫除け剤(防除用医薬部外品)でしっかり対策をし、蚊の活動が活発になる季節に刺されないようにしたいですね。
監修:有限会社モストップ 取締役 害虫防除技術研究所
所長 白井良和