

専門家に学ぶ!蚊に刺されないために“敵”を知ろう①
蚊の生態編
毎年暖かくなってくると、気になる虫刺され。できるだけ避けたいものですね。
気温の高くなる5月から10月ごろは蚊の活動が特に活発になります。
家の中でも就寝中でも、どこでも刺しにくる「蚊」。
刺されないようにするには、ます“敵”を知ること!
専門家の先生に「蚊の生態」について教えていただきました。
教えて!
「蚊」に刺されないために。
知っておくと役立つ「蚊」の生態とは?
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蚊は衣服の色の濃淡が見える?
蚊が人間を感知する手がかりは、遠くからは呼気の二酸化炭素を、そばに来たら、汗や皮膚・呼気の水分、体温による熱の対流、皮脂、足のニオイであるイソ吉草酸などのニオイを頼りに近づいてきます。
実は、蚊は視覚で濃い色と白っぽい色の識別も可能で
、濃い色の方に引き寄せられるらし
く、黒と白のアームカバーを付けて蚊の反応を見る実験では、黒いアームカバーの方に寄ってきたという結果もあります。
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蚊は種類によって刺す対象が異なる
本州以南でおなじみのヒトスジシマカは人間が好きです。
アカイエカは鳥、コガタアカイエカは豚、シナハマダラカは牛や馬、フタクロホシチビカは両生類や爬虫類など、蚊の種類によって好きな血液を持つ生き物が違います。
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蚊の一生は儚(はかな)い
蚊は卵から成虫になるまで約2週間かかり、成虫になってからの寿命はわずか2週間から1ヵ月ほどといわれます。
その間に卵を産むので、蚊の一生のうちで産卵するのは1~2回ぐらい。
人間の血を1回吸って満腹になってから産卵するので
、1匹の蚊が人間を刺すのは一生のうちで1~2回ですが、蚊によっては刺すのが下手で思うように吸血できないと、複数回を刺すこともあるようです。
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刺されやすい首すじ、足首は虫よけ必須
春夏の衣服では露出部分の多い首筋や足首は、虫除けクリームなどを塗り忘れやすい部位でもあります。
しかも、顔の皮脂、足のニオイなどは蚊を引き寄せる誘因となるようです。
こうしたニオイとは逆に、レモングラスの爽やかな香りは蚊が嫌うといわれています。
私たちの身近にいる蚊ですが、意外と知らない特徴が色々ありました。
“敵”を知ろう②では蚊のマメ知識を伺います。
監修:有限会社モストップ 取締役 害虫防除技術研究所
所長 白井良和