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Dr.が解決!
赤ちゃんの予防スキンケア
子育てオンライン座談会 ①

保湿編

出産後に肌の未熟さに気づいたというみなさんに、どんな保湿ケアをしているか聞いてみました。赤ちゃんに保湿が必要な理由も医師が解説!

参加メンバー

  • しほさん
    三姉妹(7歳・4歳・6カ月)と賑やかな日々を送るフリーランスライター
  • ゆうかさん
    言葉を覚えたての息子(2歳)との時間が幸せな、
    会社員
  • あこさん
    2児(4歳・1歳)の育児になってさらに子育てを楽しむ会社員

想像していたのと全然違った!
“赤ちゃん肌”の幻想と実態

  • しほさん

    新生児のときに、顔や腕などの皮が剥けてきて、まずそれにびっくりしました。赤ちゃんの肌はモチモチしていると思っていたので。

  • ゆうかさん

    私も赤ちゃんの肌ってすべすべのイメージをもっていたのですが、新生児のときはとても不安定な感じでした。乾燥しているのか、油分が多いのかわからなくて。だからどうやってケアをしたらいいのかがわからなかったですね。

  • しほさん

    そうそう! 油分が多いような気がするときもあれば、乾燥して赤くプツプツができてしまったり……。
    最初は、これって何なんだろう?っていう感じでした(笑)。

  • あこさん

    うちの場合、長男は「肌が強い」と助産師さんに言われるくらいトラブルがなかったんですけど、次男は肌が弱くて、トラブルが多いんです。同じ親から生まれてきても、子どもによって違うんだなぁと、それも驚きでした。

赤ちゃんの肌、生まれてすぐから
保湿ってするもの?

  • しほさん

    妊娠中に生まれるまでのことは調べていたんですが、生まれてからのことってあまり調べられていなくて。だから、保湿したほうがいいとか全然知らなかったです。月齢が3〜4カ月頃になって、乾燥が気になり始めて。まず母に聞いたのですが、昔はそれほど保湿に気を使っていなかったようで参考にならず、最後は小児科に相談しました。そこで保湿の必要性がわかったので、次女と三女は生後すぐから保湿をするようになりましたね。

  • あこさん

    私もあまり保湿が大事という認識はなくて、肌の弱い次男が生まれて、乾燥している状態を見てから、色々調べて知った感じです。

  • ゆうかさん

    私は、何かで読んだことがあって出産前から保湿の重要性は知っていました。ちょうど出産祝いに保湿剤をいただいたので、それを使ってケアしていましたね。検診のときに「肌がキレイですね」と、先生に褒められて、保湿がよかったのかなと。

赤ちゃんの保湿ケア、
どんなものを選べばいいの?

  • しほさん

    赤ちゃんの保湿ケアの話って、産院などでも聞いたことがなかったんですよね。ネットで調べると、お風呂上がりに保湿するのが大事ってことが書いてあったかな。でも、そんなに細かい情報が出てなくて迷いました。

  • ゆうかさん

    保湿ケアの製品選びにも迷いますよね。最初は出産祝いでいただいたものを使っていたのですが、それとは別のものに替えたときに、偶然かもしれませんが、肌荒れしてしまったことがあって。子どもの肌に合う・合わないがあるのかなと思いました。

  • しほさん

    そうですよね。子どもによって差があるし、今は色々な製品が販売されているし、タイプも豊富なので、正直どれを使ったらいいか悩みますね。

Doctotr's Voice

「赤ちゃんの肌と保湿の重要性」

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 特命教授
日本小児アレルギー学会理事 池田政憲先生

  1. Point1生後すぐからの保湿が大事
  2. Point2保湿ケアはアレルギー予防に役立つ
  3. Point3保湿剤は乳液タイプがおすすめ

赤ちゃんの肌は大人の肌に比べて皮膚が薄く、バリア機能が未熟な状態です。そのため、肌のうるおいを貯めておくことができず、乾燥しやすい状態になります。さらに、異物やアレルゲンなどの外的刺激が肌内に侵入しやすく、肌トラブルを招きやすくなります。赤ちゃんの肌は、お腹の中で羊水に守られていた状態から、出生と同時に外界のさまざまな刺激を受けるのです。

昨今では、保湿をしっかり行うことで、アトピー性皮膚炎の発症リスクが抑えられること、その結果として、食物アレルギー発症予防にも役立つ可能性があることが分かってきました。そのため、生後すぐから保湿をして、しっかり守ってあげる「予防スキンケア」が大事なのです。
毎日続けてあげることが大切なので、お母さんたちが負担なく習慣にできるようなものを選ぶことも重要です。保湿剤は、水分と油分がバランスよく配合されている乳液タイプでムラなく全身に伸ばしやすいものが使いやすく、乾燥が強い場合は、クリームや軟膏を選んであげましょう。